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童話賞にて佳作入賞しました。

すでにFacebook等にてご報告済みですが、2014年10月15日、第45回JX-ENEOS童話賞にて、9586編の中から佳作に選ばれました。11月21日に授賞式があるので参加します。

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◇本童話賞に出したきっかけは本当にたまたまでした。

これまでは文芸賞をメインにして応募していたので、枚数は最低でも80枚、多いときには400枚を超えたものもあります(賞によっては1000枚級のものもありますが、さすがに私は息が持たない)。しかしこのJX-ENEOS童話賞は、童話賞の中でも特に短いたった5枚。夏休みの読書感想文ばりに短い賞なのです。

童話賞に出そうと思った当時は確か4月か5月ごろだったかと思います。1〜3月はライターとしての独立直後でかなりバタバタしていて、ようやく一段落がついたというタイミングでした。

心身が疲弊していました。というのも、そのときは「どうやって物を売るか」「よりたくさんの人に注目されるにはどうすればいいか」みたいなことばかりを追う仕事をしていたからです。まあこれはコピーライター系の仕事の宿命なんですけど。

文芸肌で生きてきた私としては、これほど疲れることはなかったのでしょう。癒しを求めるように、自然とこの童話賞にチャレンジしていました。結果的に、これを書くことでとても心が安らぎました。自分が求めているものを書けた、そういう感触があったのです。しかし入選とか、そういうところにまでは考えが及びませんでした。

◇「最終選考に残りました」という連絡を受けたのは8月末ごろでした。

封書にて届き、中には細かな質問事項(本当に他の賞に出してないかとか、あなたはまだプロの童話作家ではないのか、といった念押し)が書かれていました。と同時に主催者側からのお電話もいただきました。

そりゃ人並みに「最優秀だったらどうしよー」「インタビューとかどう受け答えしよう」「賞金何に使おう」とか思いましたよ、そりゃね、ええ。

◇佳作入選を知ることになったのは9月の半ばから終わりごろ。

そして10月中旬に公に発表されました。

佳作と知ったときは、正直なところ半分しょんぼりでした。「優秀賞ではなかった」のですから。優秀賞と佳作では大きな落差があります。「自分にはまだ足りないものがある」そういうメッセージでもあるわけです。まだまだ伸びしろがある、なんて前向きな考え方もできましょうが、ここまで来るのに7年以上かかっています。そろそろね、報われたい気持ちもあるよねそりゃ。

「そんな贅沢なこと言いなさんな」とお叱りを受けそうですが、そのくらいのハングリー精神がないと生き残っていけないのがライターの世界だと思っています。それがたとえ童話賞の世界であっても、食うか食われるかだと思うわけです。今回の佳作をどう受け止め、どう活かしていくかは、結局は自分次第。結果は自然と生まれますが、過程は自分でなければ築けません。とにかく今は、次へ繋げるためのベース作りについて考えています。授賞式が次の自分へステップアップするためのどんな舞台になってくれるか、それが楽しみですね。

◇今回受賞した作品について

他の受賞作品と一緒に綴じられて一編の作品集として世に出ます。おそらく12月ごろになるでしょう。内容や入手方法等についてはまたご連絡します。おそらく私も20冊くらい発注するでしょう(笑)

◇最後に。

私も今年で30。ここまで物書きとして頑張ってきましたが、限界を感じることも少なくなくなってきました。将来のことを考えれば、フリーのライターってのは不安で押しつぶされそうになる毎日です。

「まだまだお前は物書きとして生きていっていいんだよ」

今回の受賞は、誰かにそう言ってもらえたような、そういう気がします。全ては連鎖。今回を次へどうつなげていくか。そこしかありません。

今回は本当に本当にありがとうございました。本童話賞選考委員会の方々、そしてこれまで見守ってくださった皆さんに、改めて感謝です。

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